セミナー情報
【第89回産総研人工知能セミナー】 暮らしとケアを支えるAI ― 現場から考える、技術と人がつむぐ未来 ―
AI・ロボット技術は、いまや産業の枠を超え、介護・福祉・地域づくりなど、私たちの暮らしの基盤を支える存在となりつつあります。
現場と社会をつなぎ、真に使われるAIとはどのようなものなのか?
本セミナーでは、介護現場におけるAI活用と課題を実証的に探る九州工業大学・井上創造先生、そして多世代共生型のスマート社会を構想する東京都立大学・大保武慶先生をお迎えし、技術開発と社会実装の両面から、持続可能で包摂的な未来社会の実現に向けた取り組みをご紹介します。
【主催:生活行動モデリング研究チーム 宮田なつき 研究チーム長】
名称 | 【第89回産総研人工知能セミナー】 暮らしとケアを支えるAI ― 現場から考える、技術と人がつむぐ未来 ― |
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日時 | 2025年10月27日(月)13:00 - 15:00 |
受付時間 | 接続可能時間 12:50 - 15:00 |
場所 | Zoomウェビナーによるオンライン開催 ※お申し込み後、自動配信されるメールにて会場URLをご案内いたします。 |
定員 | 1000名 |
参加費用 | 無料 |
連絡先 | 人工知能セミナー窓口 |
注意事項 ・定員になり次第締切ります。・産総研は、お送りいただいた情報をセミナー運営以外の目的には使用しません。 ・講演の録画やアップロードはご遠慮ください。 |
プログラム
13:00 - 14:00 | 知能化とロボットが支える共生社会を目指して 大保 武慶(東京都立大学 助教) |
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概要 こうした社会の成熟期を豊かに過ごすためには、衰えていく身体能力と認知能力を補うロボット技術や知能化技術が不可欠です。また、地域コミュニティにおいて「誰一人取り残さない」包括的な社会を実現するためには、サービスデザインを共有し、新しい価値創造や課題解決につなげることが重要となります。 我々の研究では、地域でのサービス共創拠点としてトレーラハウス型実験環境「リビングラボ」を構築しています。ここでは、日常生活動作の計測に基づく行動認識・予測、身体・認知機能の評価、ロボットパートナーによる情報支援を実現するための知能化技術の開発を進めています。さらに、計測データや推定状態に応じたサービス提供の仕組みを検討し、ユーザエクスペリエンスに基づく新しいサービスの創出を目指しています。 本セミナーでは、知能化とロボットが支える共生社会の構想を紹介するとともに、その実現に向けた工学的アプローチの事例を紹介します。 |
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略歴
2014年、首都大学東京大学院システムデザイン研究科ヒューマンメカトロニクスシステム学域博士後期課程修了。博士(工学)。同年4月より、首都大学東京システムデザイン学部ヒューマンメカトロニクスシステムコース特任助教。10月より、マレーシア・マラヤ大学博士研究員。2015年10月より、首都大学東京システムデザイン学部知能機械システムコース特任助教。2017年4月より、東京工芸大学工学部コンピュータ応用学科助教。2022年4月より、東京都立大学システムデザイン学部機械システム工学科助教となり、現在に至る。主として、知能ロボットシステムの構築や、人の身体・認知機能の計測・分析・評価を対象とした知能化技術に関する研究に従事。 |
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14:00 - 15:00 | 介護・ケアに本当に使えるAIとは? 井上 創造(九州工業大学 生命体工学研究科 教授) |
概要 |
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略歴
1997年九州大学工学部情報工学科卒。2002年九州大学大学院システム情報科学研究科博士後期課程修了・博士(工学)。2002年より同システム情報科学研究院・システムLSI研究センター助手。2006年より同附属図書館研究開発室助教授(准教授)。2009年より九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系准教授。2018年より同大大学院生命体工学研究科、2020年より同大教授。現在に至る。この間、2009-2014年九州大学附属図書館特別研究員、2011-012年九州大学大学院システム情報科学研究院非常勤講師、2014年ドイツカールスルーエ工科大学訪問研究員、2015-2016年九州先端科学技術研究所特別研究員、2017-2019年株式会社TeamAIBOD技術顧問、2017-2019年理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員。2019年コロンビアロスアンデス大学客員教授。2020年-合同会社AUTOCARE CTO.2022年-九州工業大学ケアXDXセンター長。 Web/ユビキタス情報システム、スマートフォンを用いた人間行動認識、センサ情報システムの医療応用に興味を持つ。看護行動や介護行動に関する行動センサビッグデータを集め、解析を進めている。 |